燦々
「燦々とした陽射し」などのように使う「燦々」という言葉。
「燦々」は、音読みで「さんさん」と読みます。
「燦々」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「燦々」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
燦々の意味
「燦々」には次の意味があります。
・太陽などが明るく光り輝くさま。彩りなどの鮮やかで美しいさま。(出典:デジタル大辞泉)
「燦」は「あざやか」や「きらめく」を意味する漢字であり、「燦々」は同じ漢字を重ねて意味を強めた二字熟語です。
「燦燦」とも書きます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これで昼間のように燦々とした陽射しに照らされていたのでは堪らない。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)
・そこにも光は燦々と射していて、虹色の小さな無数の渦を作っている。
(出典:小池真理子『虚無のオペラ』)
・目が大きく、燦々とかがやき、遠くからでも花粉のような体臭が匂った。
(出典:山田風太郎『忍法帖1 甲賀忍法帖』)
・燦々と陽が射し込むかと思えば、次の瞬間、汽車は不吉な暗い雲の下を走っていた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 05a ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上)』)
・当然、あたりに居ならぶ鉄甲燦々たる諸将の感情はうごかずにいられない。
(出典:吉川英治『上杉謙信』)
類語
・赤赤(あかあか)
意味:いかにも赤く際立っているさま。真っ赤なさま。 (出典:大辞林 第三版)
・煌煌(こうこう)
意味:きらきらと輝くさま。明るく照るさま。(出典:デジタル大辞泉)
・きらきら
意味:美しく光るさま。きらめくさま。 (出典:大辞林 第三版)
・炳然(へいぜん)
意味:光り輝いているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・燦爛(さんらん)
意味:光り輝くさま。また、華やかで美しいさま。(出典:デジタル大辞泉)