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余韻とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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余韻

「ライブの余韻に浸る」などのように使う「余韻」という言葉。

「余韻」は、音読みで「よいん」と読みます。

「余韻」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「余韻」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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余韻の意味

「余韻」には次の三つの意味があります。

1 音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。
2 事が終わったあとも残る風情や味わい。
3 詩文などで言葉に表されていない趣。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

余韻の意味①「音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。」

「余韻」の一つ目の意味は「音の鳴り終わったのちに、かすかに残る響き。また、音が消えたのちも、なお耳に残る響き。」です。

音の鳴り終わりにその場に残るようなごく小さく残る音、または音が鳴り終わっても耳に残る音をことを言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかもその声には入鹿が思わず耳を傾けたくなるような余韻があった。
(出典:黒岩重吾『落日の王子 蘇我入鹿(下)』)

・この話では美しい笛の音に余韻を残して終わっているのが印象的です。
(出典:日本民話の会編訳『世界昔ばなし(下) アジア・アフリカ・アメリカ』)

・彼の耳の底には、夫人の此世ならぬ美しい声の余韻が残っていた。
(出典:菊池寛『真珠夫人』)

類語

余音(よいん)
意味:音が消えた後まで残っている響き。(出典:精選版 日本国語大辞典)

残響(ざんきょう)
意味:ある発音体の音が鳴り終わったあと、壁や天井に反射して残る音響のこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

余勢(よせい)
意味:何かをしとげたあとに残っているはずみのついた勢い。(出典:デジタル大辞泉)

余韻の意味②「事が終わったあとも残る風情や味わい。」

「余韻」の二つ目の意味は「事が終わったあとも残る風情や味わい。」です。

「ライブの余韻に浸る」はこの意味で使われており、終わった後もその雰囲気や風情が残っていることを言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・なんの余韻よいんもなく元からそこには何も居なかったような静寂せいじゃくだけを残して。
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録・奮闘編5 最後の宝貝』)

・感謝の余韻が貴久子の抵抗を少なくさせたことも、男の力を増長させた。
(出典:森村誠一『密閉山脈』)

・しばらくそのままで、恐怖と混乱の余韻が引いていくのをじっと待った。
(出典:貴志祐介『十三番目の人格 ISOLA』)

類語

名残(なごり)
意味:ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。(出典:デジタル大辞泉)

残映(ざんえい)
意味:消えていったもののなごり。(出典:デジタル大辞泉)

余波(よは)
意味:ある事柄が終わったあとも、なおおよぼす影響。(出典:精選版 日本国語大辞典)

余韻の意味③「詩文などで言葉に表されていない趣。」

「余韻」の三つ目の意味は「詩文などで言葉に表されていない趣。」です。

詩や連歌などの言語芸術で言葉では直接表現されなくても感じられるような趣のことを言います。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そしてそれだけで余韻までも構成してしまうのだ。
(出典:里中哲彦『鬼平犯科帳の真髄』)

・そうすることによって、芸術的な濡いと余韻とを作品に保たせたかったのである。
(出典:豊島与志雄『小説集「聖女人像」後記』)

・その詩は余韻が素晴らしく、何回も読んでしまう。

類語

余情(よじょう)
意味:言語芸術などで、直接に表現されず、言外にただよう豊かな情趣。(出典:精選版 日本国語大辞典)

(おもむき)
意味:そのものが感じさせる風情。しみじみとした味わい。(出典:デジタル大辞泉)

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