熱望
「留学を熱望する」などのように使う「熱望」という言葉。
「熱望」は、音読みで「ねつぼう」と読みます。
「熱望」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「熱望」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
熱望の意味
「熱望」には次の意味があります。
・熱心に望むこと。切望。(出典:デジタル大辞泉)
何かを心から望むことを意味します。
「熱」は「夢中になる」、「望」は「のぞむ」を意味する漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夫人はジュリアンと二人きりになりたいと熱望していた。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『赤と黒(上)』)
・早く本部に戻りたいとの熱望が常に心の底にあった。
(出典:山田智彦『銀行 男たちの挑戦』)
・お前は、実現できたはずの暮らしをただ熱望するだけで過ごした。
(出典:アレクサンドル・デュマ/泉田武二訳『モンテ・クリスト伯』)
・その瞳は生き返っていて、箱の中のものを見たいという熱望が宿っていた。
(出典:中村正『元首の謀叛』)
・あれほど熱望している自由は果してどんなものか、男は余り考えない。
(出典:安部公房『砂の女』)
類語
・願望(がんぼう)
意味:願い望むこと。がんもう。(出典:デジタル大辞泉)
・切望(せつぼう)
意味:心から強く望むこと。(出典:デジタル大辞泉)
・熱意(ねつい)
意味:物事に対する意気込み。熱心な気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・耽溺(たんでき)
意味:一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。多く不健全な遊びにおぼれることにいう。(出典:デジタル大辞泉)
・目標(もくひょう)
意味:行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。(出典:デジタル大辞泉)