熱心
「熱心に取り組む」などのように使う「熱心」という言葉。
「熱心」は、音読みで「ねっしん」と読みます。
「熱心」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「熱心」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
熱心の意味
「熱心」には次の意味があります。
・ ある物事に深く心を打ち込むこと。(出典:デジタル大辞泉)
ひとつのことに集中して取り組んだり、一生懸命取り組んだりする気持ちのことを言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ああ僕は、あだしごとを述べるについて思わず熱心でありすぎたようだ。
(出典:海野十三『振動魔』)
・この秋まで音楽に熱心であった心はだんだんその方面に移っていった。
(出典:田山花袋『田舎教師』)
・しかし少数のものは、私もその中の一人で、熱心にこの記事を読んだ。
(出典:片山広子『L氏殺人事件』)
・彼もまた突立ったまま大いに興奮して何事か熱心に談じている様子だ。
(出典:ルブラン・モーリス『水晶の栓』)
・あんな風に気持が転換できるといいなど思って熱心になることもあった。
(出典:梶井基次郎『泥濘』)
類語
・熱意(ねつい)
意味:物事に対する意気込み。(出典:デジタル大辞泉)
・情熱(じょうねつ)
意味:ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・貪る(むさぼる)
意味:際限なくある行為を続ける。(出典:デジタル大辞泉)
・ひた向き(ひたむき)
意味:ただ一つの事に心を向けて、他を顧みないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・一心不乱(いっしんふらん)
意味:心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。(出典:デジタル大辞泉)