熟れる
「そろそろ熟れる頃だ」などのように使う「熟れる」という言葉。
「熟れる」は、訓読みで「うれる」と読みます。
「熟れる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「熟れる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
熟れるの意味
「熟れる」には次の意味があります。
・果実や穀物などが十分みのる。実がいる。熟す。(出典:デジタル大辞泉)
「熟れる」をわかりやすく言うと「果実や穀物が十分に実り、美味しく食べられる状態になること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・結膜の表面は眞赤に熟れ切つたいちごを見るやうなものであつたといふ。
(出典:島木健作『盲目』)
・彼女が身をひそめた三本目の木には、熟れた果実がたわわに実っていた。
(出典:バローズ/小西宏訳『火星のチェス人間』)
・なかには、熟れきってそのままおちてしまっているのもみえるからである。
(出典:金達寿『日本の中の朝鮮文化 5』)
・果物はオレンジ、びっくりしたのは中味が熟れて紫色になっているのだ。
(出典:田辺聖子『ヨーロッパ横丁たべあるき』)
・甘柿の熟れるのを待つて齒をあつる味はあれはまつたく秋のはじめの味である。
(出典:若山牧水『たべものの木』)
類語
・熟する(じゅくする)
意味:果実などが十分に実る。うれる。(出典:デジタル大辞泉)
・成熟(せいじゅく)
意味:果物や穀物が十分に熟すること。(出典:デジタル大辞泉)
・未熟(みじゅく)
意味:果実・作物などがまだ十分に熟していないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・早熟(そうじゅく)
意味:果物などが早く熟すること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・完熟(かんじゅく)
意味:果実や種子が十分にうれて、食用に適した状態になること。(出典:デジタル大辞泉)