煮沸
「煮沸消毒」などのように使う「煮沸」という言葉。
「煮沸」は、音読みで「しゃふつ」と読みます。
「煮沸」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「煮沸」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
煮沸の意味
「煮沸」には次の意味があります。
・水、また器物などを入れた水などを火にかけて沸騰させること。煮えたぎらせること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「煮沸」をわかりやすく言うと「火にかけて煮立たせる」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・肉を何時間となく気永に脂肪のぬけきるまで、煮沸したものだといふ。
(出典:小熊秀雄『小熊秀雄全集-15』)
・水が見つかったら、そこで火をおこし、煮沸することができるかもしれない。
(出典:ジョン・ヴァーリイ『ティーターン』)
・体のなかでアドレナリンが煮沸しているのがよくわかった。
(出典:山田正紀『謀殺のチェス・ゲーム』)
・その声の低さが、かえって彼女のうちで煮沸している激情をよく物語っているようだった。
(出典:山田正紀『崑崙遊撃隊』)
・どんな場合でもいっぺん煮沸した水を運ばせ、それしか飲まない。
(出典:尾上松緑『松緑芸話』)
類語
・煮立つ(にたつ)
意味:煮えて沸騰する。(出典:デジタル大辞泉)
・沸き立つ(わきたつ)
意味:盛んに沸く。煮えたつ。(出典:デジタル大辞泉)
・煮え返る(にえかえる)
意味:ぐらぐら煮える。(出典:デジタル大辞泉)
・沸騰(ふっとう)
意味:煮えたつこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)