煩雑
「煩雑な仕事」などのように使う「煩雑」という言葉。
「煩雑」は、音読みで「はんざつ」と読みます。
「煩雑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「煩雑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
煩雑の意味
「煩雑」には次の意味があります。
・こみいっていてわずらわしいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「煩雑」をわかりやすく言うと「複雑でややこしいこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ちょっと文字にすると煩雑だけれど、次頁の絵を見ていただけるとよい。
(出典:砂川しげひさ『コテン氏の音楽帖』)
・煩雑な説明は避けますが、まあ、一種のコンピューター・ゲームですな。
(出典:山田正紀『謀殺のチェス・ゲーム』)
・どうしてこんなに会議がふえ、事務的な仕事も煩雑になってきたのか。
(出典:湯川秀樹『この地球に生れあわせて』)
・記述が煩雑になるのを、読者はしばらく我慢していただきたい。
(出典:阿川弘之『山本五十六』)
・父はその煩雑な手続きに悩まされてとうとう映写機を売り払ってしまった。
(出典:宮原安春『軽井沢物語』)
類語
・複雑(ふくざつ)
意味:物の構造や物事の関係がこみ入っていること。いろいろな要素がからみ合ってわかりにくいこと。(出典:大辞林 第三版)
・手数(てすう)
意味:それをするのに必要な動作・細工などの数。また、それが多くて面倒なこと。(出典:大辞林 第三版)
・面倒(めんどう)
意味:手間がかかったり、解決が容易でなかったりして、わずらわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・厄介(やっかい)
意味:めんどうなこと。扱いに手数がかかり、わずらわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・煩労(はんろう)
意味:心身をわずらわせること。また、わずらわしい仕事や苦労。(出典:大辞林 第三版)