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煉獄とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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煉獄

「煉獄へと続く」などのように使う「煉獄」という言葉。

「煉獄」は、音読みで「れんごく」と読みます。

「煉獄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「煉獄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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煉獄の意味

「煉獄」には次の意味があります。

カトリックの教義で、小罪を犯した死者の魂がその浄(きよ)めを受けるために赴く場所。パラダイス、地獄、幼児の辺獄、父祖たちの辺獄などと並ぶ五つのなかの一つ。死後の浄化の信仰は、プラトン、ベルギリウスなどにも言及され、早くから知られていたが、アウグスティヌスほかの教父を通じ、しだいに教義ならびに典礼(死者のための祈りやミサ)として定着をみるに至った。ルターやカルバンらはこれを退けたが、彼らの主張に対抗してトレント公会議(1545~63)で最終的に教義化がなされた。ダンテの『神曲』はその芸術的描写として有名である。(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))

浄罪界とも言います。死後の世界の一つです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・しかし煉獄では、それがまさにその人を告発するほどの重大な罪だと。
(出典:ダンテ/三浦逸雄訳『神曲(第二部) 煉獄篇』)

・壁を天井を這う炎の舌は、煉獄へと続く標となって二人の男を誘い招く。
(出典:虚淵玄『Fate/Zero Vol.4 「煉獄の炎」』)

・年下の先任者の死によって栄進し、長い長い望郷の煉獄から解放される。官僚世界のはらむ原罪的なものである。
(出典:益田勝実『火山列島の思想』)

・夫に対して、わたしはこの世ながらの煉獄となってやりました。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)

・ただ妙なことに、彼女は地獄を信じないのに、煉獄は信じていた。
(出典:ルソー/桑原武夫訳『告白(上)』)

類語

地獄じごく
意味:キリスト教で、悔い改めのない罪人が死後行くところ、あるいはその状態をいう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

パラダイス
意味:キリスト教で、救われた人が、この世を去ってから行く幸福なところ。天国。天堂。(出典:精選版 日本国語大辞典)

畜生道ちくしょうどう
意味:仏語。六道の一つ。悪業の報いによって導かれた畜生の世界、またはその生存の状態。畜生。畜生界。畜趣。(出典:精選版 日本国語大辞典)

三悪道さんあくどう
意味:「道」は梵語 gati の訳語。衆生がみずからの業によっておもむくところの生存の状態、またはその世界をいう) 仏語。悪業の結果堕ちる三つの悪道。地獄道、餓鬼道、畜生道の三つ。三悪趣。三悪。(出典:精選版 日本国語大辞典)

奈落ならく
意味:地獄。また、地獄に落ちること。(出典:デジタル大辞泉)

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