無我夢中
「無我夢中で探し回る」などのように使う「無我夢中」という言葉。
「無我夢中」は、音読みで「むがむちゅう」と読みます。
「無我夢中」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「無我夢中」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
無我夢中の意味
「無我夢中」には次の意味があります。
・一つのことに心を奪われて我を忘れてしまうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
何かに集中しすぎて他のものが見えなくなることを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・昨夜は無我夢中だったので感じなかったにしろ、いまは冷静なのである。
(出典:笹沢左保『地獄を嗤う日光路』)
・私はこの時期をのがしてはと思い、彼女と同じように無我夢中になった。
(出典:カザノヴァ/田辺貞之助訳『カザノヴァ回想録 第一巻』)
・血で目が見えなくなっても、私は無我夢中でそれにしがみつこうとする。
(出典:高野敦志『漁火』)
・むしろ、最初の子の時は無我夢中だったというのが当たっているだろう。
(出典:林望『テーブルの雲』)
・この本に収めた文章を書いた頃は、私としてはまだ無我夢中の時代だった。
(出典:養老孟司『脳の見方』)
類語
・専心(せんしん)
意味:心をひとつの物事に集中すること。他に心を移さないで励むこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・真剣(しんけん)
意味:まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。(出典:デジタル大辞泉)
・専一(せんいつ)
意味:他を顧みないで、ある物事だけに力を注ぐこと。(出典:デジタル大辞泉)
・耽溺(たんでき)
意味:一つのことに夢中になって、他を顧みないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・営営(えいえい)
意味:せっせと休みなく励むさま。(出典:デジタル大辞泉)