瀬戸際
「瀬戸際に立つ」などのように使う「瀬戸際」という言葉。
「瀬戸際」は、音読みで「せとぎわ」と読みます。
「瀬戸際」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「瀬戸際」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
瀬戸際の意味
「瀬戸際」には次の意味があります。
・成功か失敗かの分かれめ。安危・生命など、運命がきまる重大な分岐点。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「瀬戸際」は、元々、瀬戸(狭い海峡)と外海の境界線を指す言葉です。
転じて、現在では上記の意味で使われています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何の罪もない少女が、今も生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされている。
(出典:佐竹一彦『ショカツ』)
・我々は、その巧妙で恐るべき犯罪を瀬戸際で食い止めるというわけだな。
(出典:ドイル・アーサー・コナン『まだらのひも』)
・あの事件は人類の文明が終焉を迎えるかどうかの瀬戸際だった。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上)』)
・これまで築いてきたもんを失うかどうかの瀬戸際だ。
(出典:馳星周『不夜城完結編 長恨歌』)
・何があっても間に合わせるということで『瀬戸際の魔術師』でしたよね?
(出典:樹生かなめ『~ラベンダー書院物語~ その男、熱愛中につき』)
類語
・剣が峰(けんがみね)
意味:それ以上少しの余裕もない、ぎりぎりの状態。物事の成否の決まる瀬戸際。(出典:デジタル大辞泉)
・絶体絶命(ぜったいぜつめい)
意味:どうにも逃れようのない、差し迫った状態や立場にあること。(出典:デジタル大辞泉)
・土俵際(どひょうぎわ)
意味:物事が決着する瀬戸際。(出典:デジタル大辞泉)
・土壇場(どたんば)
意味: 決断をせまられる、最後の場面。進退きわまった状態。(出典:デジタル大辞泉)
・九死(きゅうし)
意味:ほとんど命が助かりそうもないような危ない状態。(出典:デジタル大辞泉)