溺愛
「溺愛される」などのように使う「溺愛」という言葉。
「溺愛」は、音読みで「できあい」と読みます。
「溺愛」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「溺愛」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
溺愛の意味
「溺愛」には次の意味があります。
・むやみにかわいがること。盲目的にかわいがること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
わかりやすく言えば「理性を失ってしまうほど、とてもかわいること」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・両親の晩年に生れた市子は、祖父のような年齢の父から溺愛され、我ままいっぱいに育てられていた。
(出典:瀬戸内晴美『美は乱調にあり』)
・猫というのは面白い動物で、好きだという人には溺愛されますが、嫌いな人には徹底的に嫌悪されます。
(出典:柴田よしき『Close to You』)
・夫がなぜ、たくさんのシャツの中から、あのシャツだけを溺愛するのか、私にはわからない。
(出典:森瑤子『ジンは心を酔わせるの』)
・念願の養女を手に入れて、彼女を溺愛しているのかもしれない。
(出典:群ようこ『アメリカ居すわり一人旅』)
・思いのままを綴る日記をつけることは、自分を溺愛している両親に秘密を作るようで、悪い気がしていたのだ。
(出典:新津きよみ『婚約者』)
類語
・盲愛(もうあい)
意味:むやみにかわいがること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・最愛(さいあい)
意味:非常にかわいく思うこと。たいそう愛すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・過保護(かほご)
意味:子供などに必要以上の保護を与えること。また、そのようにされること。(出典:デジタル大辞泉)
・猫可愛がり(ねこかわいがり)
意味:猫をかわいがるように、甘やかしてかわいがること。(出典:デジタル大辞泉)
・目に入れても痛くない(めにいれてもいたくない)
意味:かわいくてかわいくてたまらないさま、溺愛するさまをたとえていう。(出典:精選版 日本国語大辞典)