渡航
「イギリスに渡航する」などのように使う「渡航」という言葉。
「渡航」は、音読みで「とこう」と読みます。
「渡航」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「渡航」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
渡航の意味
「渡航」には次の意味があります。
・航空機や船舶で海外へ行くこと。(出典:デジタル大辞泉)
「渡航」を、わかりやすく言うと「乗り物に乗って海をわたること」という意味になります。
「渡」は「わたる」、「航」は「舟で水をわたる」や「飛行機で空を飛ぶ」という意味を持つ漢字です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・フランス事情を何も知らずに渡航するのは、当時としては当り前のことだった。
(出典:角田房子『甘粕大尉 ―増補改訂』)
・かつては韓国からも中東へは多くの労働者が渡航していた時期がある。
(出典:谷川一巳『世界の「空港」物語』)
・そもそもヨーロッパへ渡航する日本人の中でオランダが目的という人は少ない。
(出典:谷川一巳『世界の「空港」物語』)
・初めは、「そんなの無理だよ」と思っていた。なにしろ、日米双方の渡航費を含めると総額七百万円近くも必要だった。
(出典:江川紹子『私たちも不登校だった』)
・この事は渡航してみて初めて感じる最も重要なことの一つだと思う。
(出典:横光利一『欧洲紀行』)
類語
・渡洋(とよう)
意味:海を渡ってゆくこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・密航(みっこう)
意味:正式の手続をとらないで、船や飛行機でひそかに航行、または渡航すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・渡米(とべい)
意味: 自国から米国へ渡航すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・渡欧(とおう)
意味:欧州へ渡航すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・出国(しゅっこく)
意味:その国を出て他の国に行くこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)