流麗
「流麗な文章」などのように使う「流麗」という言葉。
「流麗」は、音読みで「りゅうれい」と読みます。
「流麗」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「流麗」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
流麗の意味
「流麗」には次の意味があります。
・よどみがなく美しいさま。詩文・音楽などがなだらかでうるわしいさま。(出典:デジタル大辞泉)
流麗は主に文章や音楽がとまることなく、滑らかに流れて動くさまを表わしたものです。
文章や音楽のほかにも、所作や手さばきなどが洗練されていて滑らかに動くさまを表わす際に使われることもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それほど複雑精緻な話でもないし、流麗な名文で書かれているわけでもない。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・画面に映し出されたのは、流麗さを取り戻した桐生のメスの軌跡だった。
(出典:海堂尊『チーム・バチスタの栄光(下)』)
・四つ折りに畳まれた封筒と同じ水色の便箋に書き綴られた流麗な文字を追った。
(出典:新堂冬樹『忘れ雪』)
・毛筆による文字の流麗さによって、性格の強さが、少なくとも見た目には、かなり中和されている。
(出典:片岡義男『道順は彼女に訊く』)
・巧妙というより流麗な動作に、ナルサスのみかダリューンですら、つけいる隙がなかった。
(出典:田中芳樹『アルスラーン戦記1 「王都炎上」』)
類語
・端麗(たんれい)
意味:姿、形がととのっていて美しいこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・美麗(びれい)
意味:美しくあでやかなこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・風雅(ふうが)
意味:高尚で、みやびな趣のあること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・華美(かび)
意味:はなやかで美しいこと。また、はなやかすぎて不相応なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・優美(ゆうび)
意味:上品で美しいこと。しとやかで美しいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)