洞察
「洞察する力を養う」などのように使う「洞察」という言葉。
「洞察」は、音読みで「どうさつ」と読みます。
「洞察」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「洞察」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
洞察の意味
「洞察」には次の意味があります。
・物事を観察して、その本質や、奥底にあるものを見抜くこと。見通すこと。(出典:デジタル大辞泉)
「洞察」という言葉を分かりやすく言うと、「表面だけでなく、その奥側や裏側までをも見越して読み解くこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・父親が命じたことの有効性を深夜は子供離れした洞察力で理解していた。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 8 追憶編』)
・そしてこれが相当正しい洞察の結果であることを疑うわけには行かない。
(出典:戸坂潤『科学方法論』)
・この洞察は、人間の行動と生活を理解するに際して本質的なものである。
(出典:永井均『ウィトゲンシュタイン入門』)
・むしろ、彼の話は優れた洞察を含むものとして描かれているのである。
(出典:プラトン/戸塚七郎訳『饗宴』)
・本に関してそこまで洞察力のある人間が、どこかにいるということだ。
(出典:三上延『ビブリア古書堂の事件手帖 2 〜栞子さんと謎めく日常〜』)
類語
・識見(しきけん)
意味:物事を正しく見分ける力。また、優れた意見。(出典:デジタル大辞泉)
・明察(めいさつ)
意味:はっきりと真相や事態を見抜くこと。(出典:デジタル大辞泉)
・活眼(かつがん)
意味:物事の道理や本質をよく見分ける眼識。(出典:デジタル大辞泉)
・眼力(がんりき)
意味:物事の善悪・真偽・成否などを見抜く能力。(出典:デジタル大辞泉)
・喝破(かっぱ)
意味:誤った説を排し、真実を説き明かすこと。物事の本質を明言すること。(出典:デジタル大辞泉)