河童の川流れ
「あの達人が失敗するなんて、まさに河童の川流れだ」などのように使う「河童の川流れ」という言葉。
「河童の川流れ」は、「かっぱのかわながれ」と読みます。
「河童の川流れ」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「河童の川流れ」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
河童の川流れの意味
「河童の川流れ」には次の意味があります。
・泳ぎのうまい河童でも、水に押し流されることがある。その道の名人でも、時には失敗することがあることのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
似たような意味を持つことわざには、「猿も木から落ちる」、「弘法にも筆の誤り」、「釈迦も経の読み違い」などがあります。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・伝六帰って来たおふみに、 T「土左衛門は船頭だったよ」 と言う。右門が微笑んで、 T「河童の川流れか」 T「へッ」 と伝六。
(出典:山中貞雄『右門捕物帖 三十番手柄 帯解け仏法』)
・他にもなら『河童の川流れ』や『猿も木から落ちる』、なら『踏んだり蹴ったり』や『弱り目に祟り目』などがありますね。
(出典:井上堅二『バカとテストと召喚獣 1』)
・弘法にも筆の誤り、河童の川流れ、猿も木から落ちる。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 1 化物語(上)』)
・河童の川流れではないけれど、明日の試合では絶対に失敗できない。
・囲碁の達人がまさか中学生に負けるなんで、まさに河童の川流れだ。