気が置けない
「気が置けない友達」などのように使う「気が置けない」という言葉。
「気が置けない」は、音読みで「きがおけない」と読みます。
「気が置けない」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「気が置けない」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
気が置けないの意味
「気が置けない」には次の意味があります。
・遠慮したり気をつかったりする必要がなく、心から打ち解けることができる。(出典:デジタル大辞泉)
「気が置けない」は「遠慮がいらない」という意味であり、「気が許せない、遠慮する」という意味ではありません。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あの奥さんは始めて顔を見た時から気が置けない。
(出典:森鴎外『青年』)
・かなり気も利くし、気が置けないと云う点はこの上なしであった。
(出典:宮本百合子『蛋白石』)
・友人はみな彼を好いた。 当りがよくて、話をしても気が置けなかった。
(出典:モーム/田中西二郎訳『ロータス・イーター』)
・話しぶりも、明るくて、気が置けなかった。
(出典:菊池寛『貞操問答』)
・その兵士は善い男だった。 快活で、洒脱で、何ごとにも気が置けなかった。(出典:田山花袋『一兵卒』)
類語
・気安い(きやすい)
意味:遠慮がいらない。気楽である。心安い。(出典:デジタル大辞泉)
・仲良し(なかよし)
意味:仲がよいこと。親しいこと。また、その人。親しい友。(出典:大辞林 第三版)
・信頼(しんらい)
意味:信じて頼りにすること。頼りになると信じること。また、その気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・懇意(こんい)
意味:親しくしていること。遠慮のいらない間柄であること。また、そのさま。(出典:大辞林 第三版)
・リラックス
意味:精神や肉体の緊張をほぐしてゆったりとすること。くつろぐこと。(出典:大辞林 第三版)