残酷
「残酷な言葉」などのように使う「残酷」という言葉。
「残酷」は、音読みで「ざんこく」と読みます。
「残酷」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「残酷」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
残酷の意味
「残酷」には次の意味があります。
・無慈悲でむごたらしいこと。まともに見ていられないようなひどいやり方のさま。(出典:デジタル大辞泉)
残酷をわかりやすく言うと、「容赦なく厳しい状態や様子」という意味です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ハリーはただ無視され、そなたたちの手でたびたび残酷に扱われていた。
(出典:ローリング『ハリー・ポッターシリーズ 06a ハリー・ポッターと謎のプリンス(上)』)
・男の本能の残酷さに傷つけられたのは、それからも何回もあったと思う。
(出典:林真理子『夢見るころを過ぎても』)
・それを知らなければならないようにした僕はまったく残酷であった。
(出典:夏目漱石『彼岸過迄』)
・はじめから、手にもっている札の力がちがいすぎる、残酷な勝負だった。
(出典:上橋菜穂子『守り人シリーズ07 蒼路の旅人』)
・それは十四年間の戦争中に、戦争の段階に応じて残酷さの程度をまして来た。
(出典:宮本百合子『小説と現実』)
類語
・無慈悲(むじひ)
意味:あわれみやなさけをかける心がないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・冷酷(れいこく)
意味: 思いやりがなくむごいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・残忍(ざんにん)
意味:無慈悲なことを平気ですること。(出典:デジタル大辞泉)
・惨い(むごい)
意味:見るにたえないほど痛ましい。(出典:デジタル大辞泉)
・苛虐(かぎゃく)
意味: 人を手ひどく扱って、いじめ苦しめること。(出典:デジタル大辞泉)