死語
「すでに死語になっている」などのように使う「死語」という言葉。
「死語」は、音読みで「しご」と読みます。
「死語」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「死語」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
死語の意味
「死語」には次の二つの意味があります。
1 古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。
2 一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。廃語。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
死語の意味①「古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。」
「死語」の一つ目の意味は「古く使用されていたが、現在ではどの民族にも使用されなくなってしまった言語。」です。
すでに話し手を失い、文献にしか残っていない言語を意味します。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・彼が知っているいかなる現代語にも死語にも、少しも似ていない。
(出典:E・R・バローズ『石器時代へ行った男』)
・死語は、今後、けっして復活することはないであろう。
(出典:森本哲郎『日本語 根ほり葉ほり』)
・つまり、現在では死語となっている深宇宙の宇宙語だった。
(出典:ジェイムズ・ブリッシュ『宇宙都市シリーズ(全4巻) 2 星屑のかなたへ』)
・現代では完全に死語になっている古文などには、どうしても意識が向かない。
(出典:森村誠一『致死家庭』)
死語の意味②「一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。廃語。」
「死語」の二つ目の意味は「一言語の中で、古く用いられていた単語で、今は全く使用されなくなってしまったもの。廃語。」です。
具体的には「ナウい」や「チョベリバ」などの類の言葉です。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・「ずっこける」という言葉も今では死語になってしまったようだ。
(出典:大槻ケンヂ『のほほん人間革命』)
・一度で変換されないそれは、すでに死語なのではないだろうか。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 7 いとしき歳月(前編)』)
・「凛凛しさ」という言葉も今では死語だなと感じた。
(出典:栗林元『自転車の夏』)
・天は二物を与えずというのは、平成のこの時代にはすでに死語である。
(出典:森瑤子『デザートはあなた』)