歳末
「歳末セール」などのように使う「歳末」という言葉。
「歳末」は、音読みで「さいまつ」と読みます。
「歳末」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「歳末」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
歳末の意味
「歳末」には次の意味があります。
・年の暮れ。年末。歳晩。(出典:デジタル大辞泉)
「歳」の字は「年」と同じ意味です。
「歳末」で「その年の暮れ」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・歳末には、新春用の原稿の約束を果さねばならないが何も手につかない。
(出典:五味康祐『五味康祐オーディオ遍歴』)
・祖母は文化十二年生まれで明治二十二年自分が十二歳の歳末に病没した。
(出典:寺田寅彦『糸車』)
・歳越しをフランス国営テレビの歳末番組を見ながら過ごしました。
(出典:山口昌男『道化的世界』)
・ある年の歳末、浅草の荒涼とした部屋で一枚の紙を買った。
(出典:開高健『(耳の物語2) 夜と陽炎』)
・社殿はその年の歳末になって落成したので、遷座式を行うことになった。
(出典:田中貢太郎『放生津物語』)
類語
・年末(ねんまつ)
意味:年の暮れ。歳末。歳暮。(出典:デジタル大辞泉)
・歳暮(せいぼ)
意味:年の暮れ。年末。歳末。さいぼ。(出典:デジタル大辞泉)
・年の瀬(としのせ)
意味:年の暮れ。年末。(出典:日本国語大辞典)
・大晦日(おおみそか)
意味:1年の最終の日。12月31日。(出典:デジタル大辞泉)
・除夜(じょや)
意味:1年の最後の夜。大晦日おおみそかの夜。(出典:デジタル大辞泉)