正夢
「正夢をみたことがある」などのように使う「正夢」という言葉。
「正夢」は、訓読みで「まさゆめ」と読みます。
「正夢」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「正夢」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
正夢の意味
「正夢」には次の意味があります。
・事実と一致する夢。将来、それが現実になる夢。(出典:デジタル大辞泉)
夢の中で経験したこととまったく同じ事が現実で起こり、体験してしまった時に思い出す、いつか睡眠中で見た夢のことです。一部分だけ同じではなく一部始終が過去に見た夢と同じだという事を伝える言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あなたは、わたしの夢がいつも正夢だということを知っているね。
(出典:アレクサンドル・デュマ/江口清訳『三銃士(下)』)
・息子が溺れる前日に見た海の夢は正夢であったと、今では確信を持っている。
(出典:鈴木光司『らせん』)
・そんな子供心に見た夢が、先日旅したヴェネチアで正夢となりました。
(出典:原田宗典『旅の短篇集 秋冬』)
・長いこと待ちあぐんでいた儂の夢が正夢となって現れたのですじゃ。
(出典:加藤道夫『なよたけ』)
・私は他人と比べてかなり豊富に夢を見ているような気がするのだが、こうした正夢のようなものはただの一度も感じたことがない。
(出典:阿刀田高『まじめ半分』)
類語
・夢心地(ゆめごこち)
意味:夢を見ているようなうっとりとした心持。ぼんやりとしている状態。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・夢現(ゆめうつつ)
意味:夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。(出典:デジタル大辞泉)
・夢魔(むま)
意味:夢の中に現われる悪魔。転じて、不安・恐怖をおぼえる夢。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・残夢(ざんむ)
意味:明け方に、うとうとと見ている夢。目が覚めてもなお夢心地でいること。(出典:デジタル大辞泉)
・予知夢(よちむ)
意味:将来のことを予測するような夢。また、夢の中での出来事が現実に起こる現象のこと。(出典:デジタル大辞泉)