欠乏
「想像力が欠乏している」などのように使う「欠乏」という言葉。
「欠乏」は、音読みで「けつぼう」と読みます。
「欠乏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「欠乏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
欠乏の意味
「欠乏」には次の意味があります。
・ 乏しいこと。不足すること。(出典:デジタル大辞泉)
「欠」「乏」どちらも「足りない」という意味を持つ漢字です。
あるべきものが足りていない状態を表します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・ああいうテクニカルな学校と教養というものの欠乏についても感じたし。
(出典:宮本百合子『獄中への手紙』)
・彼は、彼の理智の限界が想像力の欠乏にあることを理解しないのである。
(出典:三木清『人生論ノート』)
・そういうような意味の絵にはどうも欠乏し切っているのが文展である。
(出典:夏目漱石『模倣と独立』)
・いま彼女にいちばん危険なのは、酸素の欠乏で、脳をやられることです。
(出典:ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 1 リングワールド』)
・五日前にチュンビリの村を出てから、なにも買えず、欠乏の底にあった。
(出典:スタンレー/宮西豊逸訳『黒い大陸』)
類語
・不足(ふそく)
意味:足りないこと。十分でないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・払底(ふってい)
意味:乏しくなること。(出典:デジタル大辞泉)
・欠遺(けつい)
意味:不十分なこと。(出典:デジタル大辞泉)
・欠落(けつらく)
意味:一部分が欠け落ちること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・枯渇(こかつ)
意味:物が尽きてなくなること。(出典:デジタル大辞泉)