樹脂
「樹脂製」などのように使う「樹脂」という言葉。
「樹脂」は、音読みで「じゅし」と読みます。
「樹脂」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「樹脂」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
樹脂の意味
「樹脂」には次の意味があります。
・樹皮に傷をつけたときなどに分泌される粘着性の液体が固化した物質。(出典:精選版 日本国語大辞典)「樹脂」をわかりやすく言うと「植物から出る液体」という意味になります。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それを操作していた男は手を止めると、樹脂のキャップを外して見せた。
(出典:楡周平『マリア・プロジェクト』)
・工場の屋根はのっぺりとした樹脂製で、窓とか扉のたぐいはひとつもない。
(出典:高千穂遙『ダーティペアシリーズ3 ダーティペアの大乱戦』)
・それは樹脂の匂いがするできそこないの酒のようなにがい喜びの味であった。
(出典:フローベール/白井浩司訳『ボヴァリー夫人』)
・丸顔で、鼻だけが長くて、流れてきた樹脂が固まったような形をしている。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)
・黒色のながくて鋭い矢で、先端は樹脂か何かでなめらかに仕上げてある。
(出典:A・C・ドイル『新潮文庫 シャーロックホームズ全集 四つの署名』)
類語
・脂(やに)
意味:テルペン系の天然樹脂のこと(出典:日本大百科全書(ニッポニカ))
・松脂(まつやに)
意味:松の樹幹から分泌する樹脂。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・樹液(じゅえき)
意味:樹皮などから分泌される液。(出典:精選版 日本国語大辞典)