模倣
「好きな作品を模倣する」などのように使う「模倣」という言葉。
「模倣」は、音読みで「もほう」と読みます。
「模倣」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「模倣」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
模倣の意味
「模倣」には次の意味があります。
・他のものをまねること。似せること。(出典:デジタル大辞泉)
制作や行動において、既存のものを真似ることを言います。
ネガティブな意味を含むこともあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まさか、小説の模倣者が現れたぐらいのことで自殺しようとは思われぬ。
(出典:横溝正史『人形佐七捕物帳 17』)
・自分とまったく違うタイプの人のスタイルは、模倣する気にはならない。
(出典:齋藤孝『「できる人」はどこがちがうのか』)
・これは明治の新時代が西洋から模倣して新に作り出した現象の一である。
(出典:山崎正和『鴎外 闘う家長』)
・これは音楽家が表現しようとする意志を或いは行為を模倣する事である。
(出典:小林秀雄『考えるヒント 3』)
・私はあの男がすごいお調子者で神を模倣していることを理解したんだ。
(出典:バルザック・オノレ・ド『ゴリオ爺さん』)
類語
・真似(まね)
意味:まねること。また、形だけ似た動作をすること。模倣。(出典:デジタル大辞泉)
・盗用(とうよう)
意味:盗んで用いること。無断で使用すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・擬態(ぎたい)
意味:他のもののようすや姿に似せること。(出典:デジタル大辞泉)
・焼直し(やきなおし)
意味:既成の作品などに手を入れて新しいもののようにすること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・準える(なぞらえる)
意味:まねて作る。にせる。なずらえる。(出典:デジタル大辞泉)