概要
「事件の概要」などのように使う「概要」という言葉。
「概要」は、音読みで「がいよう」と読みます。
「概要」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「概要」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
概要の意味
「概要」には次の意味があります。
・物事のおおすじ。大体の内容。(出典:大辞林 第三版)
「概要」をわかりやすくいうと、全体の要点をまとめたもの、と言い換えることができます。
また、会社や組織などの大まかな説明として、「会社概要」「組織概要」などの使い方をされます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・社会面では七一年の事件の概要と私の指名手配がトップ扱いだった。
(出典:藤原伊織『テロリストのパラソル』)
・議決までの待ち時間の間に、進化計画の概要を紹介する映像が流れ始める。
(出典:岩本隆雄『星虫』)
・そこでまず、この思想劇の概要を紹介しておくことにしよう。
(出典:竹田青嗣『ニーチェ入門』)
・一つ一つの企業の月給や待遇、会社概要がことこまかに記されている。
(出典:稲泉連『僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由』)
・たとえばここに東京都消費者センターの「消費者相談概要」という報告書があります。
(出典:井上ひさし『コメの話』)
類語
・要覧(ようらん)
意味:資料を集めまとめて、要点がわかるようにした文書。(出典:大辞林 第三版)
・総論(そうろん)
意味:内容を全体的にとらえて述べたもの。また、その文章。(出典:デジタル大辞泉)
・あらまし
意味:だいたいのところ。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・概略(がいりゃく)
意味:おおよその内容。(出典:デジタル大辞泉)
・かいつまむ
意味:物事の必要な点だけをとりだして簡単にまとめる。(出典:精選版 日本国語大辞典)