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山際とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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山際

「山際に残った雪」などのように使う「山際」という言葉。

「山際」は、訓読みで「やまぎわ」と読みます。

「山際」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「山際」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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山際の意味

「山際」には次の二つの意味があります。

1  山のきわ。山のほとり。山に近いところ。 
2 空の、山に接して見える部分。山の稜線のそばの空。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

山際の意味①「 山のきわ。山のほとり。山に近いところ。」

「山際」の一つ目の意味は「山のきわ。山のほとり。山に近いところ。」です。

「山の麓」や「山裾」などの場合はこの意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ 幅の広くない処ところと見えて山際の家の形が見様みやうに由よつて見えない事もない。
(出典:与謝野寛『巴里より』)

・当初の計画では、大分県側の岸から砦の山際へと架橋していく筈であった。 
(出典:松下竜一『砦に拠る』)

・ そのうち山際がそそり立っていてどうしても歩けない場所がありました。
(出典:島尾敏雄『出発は遂に訪れず』)

・その山際に一つのテントがあってそこへ私は泊ることになった。
(出典:河口慧海『チベット旅行記』)

類語

麓(ふもと)
意味:山の下の方の部分。山すそ。山麓(さんろく)。(出典:デジタル大辞泉)

山裾(やますそ)
意味:山のふもと。山麓(さんろく)。(出典:デジタル大辞泉)

山の辺(やまのべ)
意味:山のあたり。山べ。(出典:大辞林 第三版)

山麓(さんろく)
意味:山地と平地との境界部。山体の基部。傾斜の変換部にあたり地形学的に重要。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

山際の意味②「空の、山に接して見える部分。山の稜線のそばの空。」

「山際」の2つ目の意味は「空の、山に接して見える部分。山の稜線のそばの空。」です。

わかりやすく言うと、山そのものではなくて「山に接している空」の意味です。
枕草子の「やうやうしろくなり行く、山ぎはすこしあかりて」の「山ぎは」がこの意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ 陽が落ちて、しばらくたってはいるが、まだ西の山際の空がほんのりと明るい。
(出典:夢枕獏『陰陽師生成(なまな)り姫』)

・折りしも、窓の外は夕映え。 赤く染まった最後の一片が、山際に落ちようとしているときであった。
(出典:三田誠『レンタルマギカ「魔法使いと肖像画」』)

・春はあけぼのようよう白くなりゆく山際、はいいとして、春といえばなんといっても新学期である。
(出典:森永あい『原作/塚本裕美子 著 山田太郎ものがたり たたかう青少年』)

・時たま、稲妻に照らされて、遠い山際がくっきりと闇の中に浮き上った。
(出典:平岩弓枝『旅路(上)』)

類語

・ スカイ
意味: (sky) 空。天。大空。多く、他の外来語と複合して用いられる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

天空(てんくう)
意味: はてしなくひろびろとした空。大空。虚空(こくう)。(出典:精選版 日本国語大辞典)

天(てん)
意味:地上をおおう空間。高く広くつらなって空をなすもの。大空。あめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

空(そら)
意味:天と地の間。そら。空間。虚空(こくう)。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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