概況
「概況を説明する」などのように使う「概況」という言葉。
「概況」は、音読みで「がいきょう」と読みます。
「概況」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「概況」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
概況の意味
「概況」には次の意味があります。
・大体のようす。(出典:デジタル大辞泉)
「概況」をわかりやすくいうと、物事について、ざっくりとほとんどの部分という意味になります。おおよその状態や状況をあらわす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・早く先を知りたくてうずうずしているのに、事件の概況がすんなり頭に入ってこず、苛立つ。
(出典:鈴木光司『らせん』)
・彼は夜深まで靜かな室内に火鉢を擁して老いたる父母の爲に概況を語つた。
(出典:長塚節『商機』)
・沿線の町々の概況は、僅かこの十日ばかりの間にも変っている。
(出典:壇一雄『リツ子 その愛・その死』)
・概況説明会ブリーフィングのために集まってきた中隊員たちがあちこちで固まって話しあっている。
(出典:ロバート・アスプリン『銀河おさわがせパラダイス』)
・まず第百十七期の営業概況からご報告させていただきます。
(出典:高杉良『金融腐蝕列島(上)』)
類語
・有り様(ありさま)
意味: 物事の状態。ありよう。(出典:デジタル大辞泉)
・状況(じょうきょう)
意味:移り変わる物事の、その時々のありさま。(出典:デジタル大辞泉)
・情勢(じょうせい)
意味:意味:変化していく物事の、その時々のようす。今、物事がどのように動いていて、今後どうなっていきそうかという、状況の流れや方向。(出典:デジタル大辞泉)
・様態(ようたい)
意味: 物の在り方や行動の様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・シチュエーション(situation)
意味:状況。場面。立場。(出典:精選版 日本国語大辞典)