検閲
「検閲制度」などのように使う「検閲」という言葉。
「検閲」は、音読みで「けんえつ」と読みます。
「検閲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「検閲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
検閲の意味
「検閲」には次の意味があります。
・公権力が書籍・新聞・雑誌・映画・放送や信書などの表現内容を強制的に調べること。(出典:デジタル大辞泉)
検閲の意味を分かりやすく言うと、政府などの公的機関や権力が、政府に反する動きなどがないか調べることです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・映画業者が国家権力による検閲を防ぐために行っている自主規制である。
(出典:清水俊二『映画字幕の作り方教えます』)
・ これが検閲官の最も単純な、そして第一に尽すべき義務なのであります。
(出典:岸田国士『仏国議会に於ける脚本検閲問題』)
・いつか田居君から来た郵便が検閲されていたのもその為であったのだろう。
(出典:伊藤整『太平洋戦争日記(一)』)
・映画検閲が厳重になったことは最近社会の各方面で物議をかもしている。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・パトロール艇の検閲があったのは、高度約千六百メートルのところである。
(出典:バローズ『火星シリーズ11 火星の巨人ジョーグ』)
類語
・査察(ささつ)
意味:状況を視察すること。物事が規定どおり行われているかどうかを調べること。(出典:デジタル大辞泉)
・監察(かんさつ)
意味:監督・査察すること。取り締まり、調べること。また、その役。(出典:デジタル大辞泉)
・監査(かんさ)
意味:のものの優劣・適否・真偽などを鑑定し審査すること。(出典:デジタル大辞泉)