格段
「昨年より格段にレベルアップした」などのように使う「格段」という言葉。
「格段」は、音読みで「かくだん」と読みます。
「格段」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「格段」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
格段の意味
「格段」には次の意味があります。
・段階や程度が、標準を超えてはなはだしいこと。普通の物事や場合と非常に違うさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「格段」とは、他と比べて程度の差が特に開けていることや、レベルが桁違いなようことを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・同時に男のレベルが格段に下がっていったのは誰の目にも明らかだった。
(出典:林真理子『初夜』)
・実際の人物を眼で見るのと見ないのとでは自信に格段の相違があった。
(出典:松本清張『虚線の下絵』)
・彼女の演奏はピアノにしろ歌にしろ、エマの演奏より格段に優れていた。
(出典:オースティン/ハーディング祥子訳『エマ(上)』)
・われわれよりも格段の能力を持った連中が何万人と出現したときのことをだ。
(出典:高千穂遙『クラッシャージョウ・シリーズ(全13巻) 4 暗黒邪神教の洞窟』)
・非常な天才でない限り、そう格段の相違というものがあるべきはずはない。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)
類語
・段違い(だんちがい)
意味:能力・技術・品質などに、非常な違いがあって、くらべものにならないこと。格段の差があること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・特別(とくべつ)
意味:他と、はっきり区別されるさま。物事の状態・性質などの度合いが群を抜いているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・桁違い(けたちがい)
意味:価値や規模などが、他と比較にならないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・圧倒的(あっとうてき)
意味:他より非常に勝っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・断然(だんぜん)
意味:ずばぬけて。なみはずれて。(出典:デジタル大辞泉)