根拠
「証言の根拠」などのように使う「根拠」という言葉。
「根拠」は、音読みで「こんきょ」と読みます。
「根拠」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「根拠」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
根拠の意味
「根拠」には次の意味があります。
・ 物事が存在するための理由となるもの。存在の理由。(出典:デジタル大辞泉)
物事の根底にある理由、またそれがないとそのものが存在していないことになる重要なものを言います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何の根拠もなかったが、ふいにそんな考えが頭を擡げて来たのであった。
(出典:井上靖『崖(下)』)
・だが勿論そんなことは氏によって何かの根拠とされているわけではない。
(出典:戸坂潤『読書法』)
・日本人はまず根拠または理由を述べてからポイントにはいることを好む。
(出典:木下是雄『レポートの組み立て方』)
・我々は我々の存在の根拠であるものから社会的に限定されてくるのである。
(出典:三木清『哲学入門』)
・そのことは道徳の根拠が抽象的な人間性一般にあるということではない。
(出典:三木清『哲学入門』)
類語
・事由(じゆう)
意味:事柄の生じた理由・原因。事のわけ。(出典:デジタル大辞泉)
・理屈(りくつ)
意味:物事の筋道。道理。(出典:デジタル大辞泉)
・基礎(きそ)
意味:ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。(出典:デジタル大辞泉)
・基盤(きばん)
意味:物事を成立させるための基礎となるもの。(出典:デジタル大辞泉)
・道理(どうり)
意味:物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。(出典:デジタル大辞泉)