架空
「架空請求」などのように使う「架空」という言葉。
「架空」は、音読みで「かくう」と読みます。
「架空」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「架空」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
架空の意味
「架空」には次の意味があります。
・根拠のないこと。また、事実に基づかず、想像によってつくりあげること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
架空をわかりやすく言うと「存在しない想像上のこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・おそらく数学的・理論的根拠は何もない架空のものにすぎないのだろう。
(出典:ホーガン『創世記機械械』)
・その結果として、架空と現実の境界があいまいになってくることがある。
(出典:ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 1 リングワールド』)
・私は、神や仏がこの世にいない架空の存在だといっているのではない。
(出典:胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇3 キャリアウーマン』)
・しかしあの小説は架空の談はなしだから、謂いふ所のモデルを用ゐたのではない。
(出典:芥川竜之介『続野人生計事』)
・人類にとってもっとも架空性の高い場所、それはパラダイスではないか。
(出典:片岡義男『ラハイナまで来た理由』)
類語
・空想(くうそう)
意味:実際にはありそうもないこと、実現しそうもないことなどをあれこれ想像すること。(出典:日本国語大辞典)
・嘘(うそ)
意味:事実でないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・非現実(ひげんじつ)
意味:現実にはありえないこと。実際には存在しないこと。また、そのさま。(出典:日本国語大辞典)
・仮想(かそう)
意味:仮にこうこうだと考えること。仮の想定。想像。(出典:日本国語大辞典)
・空論(くうろん)
意味:現実から離れた、役に立たない議論、ないし理論。空理。(出典:日本国語大辞典)