本質
「物事の本質」などのように使う「本質」という言葉。
「本質」は、音読みで「ほんしつ」と読みます。
「本質」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「本質」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
本質の意味
「本質」には次の意味があります。
・物事の根本的な性質・要素。そのものの、本来の姿。(出典:デジタル大辞泉)
その物事の根本的な芯の部分であり、変わる事のない性質のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は滑稽という事がここにいわゆる漫画の本質的条件とは考えていない。
(出典:寺田寅彦『漫画と科学』)
・そしてこのことは必ずしも彼と私とが似た本質の者だということにならぬ。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・あの暗いみぢめな、宗教に本質的な傷ましさが僕にしみじみするのです。
(出典:坂口安吾『麓』)
・研究員たちをどういう風に導いてゆくか、それが本質的な問題でしょう。
(出典:豊島与志雄『波多野邸』)
・物理学と化学プロパーとは今日では本質上全く同一の自然科学である。
(出典:戸坂潤『辞典』)
類語
・性質(せいしつ)
意味:その事物に本来そなわっている特徴。(出典:デジタル大辞泉)
・気質(きしつ)
意味:容姿、または、性質・気だて。(出典:デジタル大辞泉)
・天性(てんせい)
意味:天から授けられた性質。また、生まれつきそのようであること。(出典:デジタル大辞泉)
・資質(ししつ)
意味:生まれつきの性質や才能。資性。天性。(出典:デジタル大辞泉)
・気立て(きだて)
意味:他人に対する態度などに現れる、その人の心の持ち方。性質。気質。(出典:デジタル大辞泉)