有機
「有機野菜」などのように使う「有機」という言葉。
「有機」は、音読みで「ゆうき」と読みます。
「有機」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「有機」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
有機の意味
「有機」には次の二つの意味があります。
1 生命力を有すること。生活機能を備え、生活力を有すること。
2 有機物の性質を有すること。（出典：精選版 日本国語大辞典）
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
有機の意味①「生命力を有すること。生活機能を備え、生活力を有すること。」
有機の一つ目の意味は「生命力を有すること。生活機能を備え、生活力を有すること。」です。
いきものとして生きる力、生き抜く力を持っているという意味になります。また、そこから生活能力を持っているという意味もあります。
類語
・オーガニック
意味：有機体の。化学肥料や農薬を使用しない野菜や、添加物を入れていない食料品などをさす言葉。（出典：デジタル大辞泉）
・自然（しぜん）
意味：山や川、草、木など、人間と人間の手の加わったものを除いた、この世のあらゆるもの。（出典：デジタル大辞泉）
・生活機能（せいかつきのう）
意味：生物がもつ、生命を維持するための能力や働き。（出典：デジタル大辞泉）
有機の意味②「有機物の性質を有すること。」
「有機」の二つ目の意味は「有機物の性質を有すること。」です。
無機物に対して、炭素を含む化合物である有機化合物を指す言葉です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・食物に有機鉄が不足することなどは無いというのが根拠であった。
（出典：水上茂樹『栄養学小史』）
・有機生命自体が機能母体となる非常に巨大で精密なコンピュータです。
（出典：アダムス／風見潤訳『銀河ヒッチハイクガイド』）
類語
・有機化合物（ゆうきかごうぶつ）
意味：炭素を含む化合物の総称。（出典：デジタル大辞泉）
・炭素（たんそ）
意味：炭素族元素の一。無定形炭素・石墨（黒鉛）・ダイヤモンドの3種の同素体がある。（出典：デジタル大辞泉）
・有機物（ゆうきぶつ）
意味：有機化合物のこと。（出典：デジタル大辞泉）
