更新
「記録の更新」などのように使う「更新」という言葉。
「更新」は、音読みで「こうしん」と読みます。
「更新」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「更新」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
更新の意味
「更新」には次の二つの意味があります。
1 新しく改めること。また、改まること。
2 ある契約の期間が満了したとき、その契約をさらに継続させること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
更新の意味①「新しく改めること。また、改まること。」
「更新」の一つ目の意味は「新しく改めること。また、改まること。」です。
「記録を更新する」というように、古いものが上書きされて、新たに何かが生じることを意味します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まさかこんなに早く、あの最悪記録を更新してしまうとは思わなかった。
(出典:竹宮ゆゆこ『とらドラ! 第08巻』)
・そのせいで彼の記憶はいつもより更に鮮やかなものに更新されたようだった。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・千代の富士にとっては、東の正横綱連続十七場所目の記録更新でもある
(出典:石井代蔵『千代の富士一代』)
・データの更新は遅れ、今でもすでに消滅した部隊が地図上には多く残っている。
(出典:榊涼介『ガンパレード・マーチ 08 九州撤退戦・上』)
類語
・変革(へんかく)
意味:物事を変えて新しくすること。また、変わること。(出典:大辞林 第三版)
・刷新(さっしん)
意味:それまでの悪い面を一掃して事態を全く新しくすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・改める(あらためる)
意味:新しくする。古いもの、旧来のものを新しいものと入れ替える。(出典:デジタル大辞泉)
・アップデート
意味:ソフトウェアやデータなどを、より新しいものに書き換えること。(出典:ASCII.jpデジタル用語辞典)
更新の意味②「ある契約の期間が満了したとき、その契約をさらに継続させること。」
「更新」の2つ目の意味は「ある契約の期間が満了したとき、その契約をさらに継続させること。」です。
賃貸の契約更新などの期間が決まっており、それを新たに契約し直す場合等には、こちらの意味を用います。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・彼はパリからぼくが送った金を受け取って、予約を更新してくれていた。
(出典:ヘミングウェー/高村勝治訳『日はまた昇る』)
・三年契約とはいっても、契約更新もあり得ることだとは思っていた。
(出典:松永真理『iモード事件』)
・その月、彼女はジャパン女子プロレスと年間契約の更新を拒否している。
(出典:井田真木子『プロレス少女伝説』)
・二年前が更新時期だったが彼は更新せず、今も失効したままだ。
(出典:沢木冬吾『償いの椅子』)
類語
・繰り返す(くりかえす)
意味:同じことを何度もする。反復する。(出典:大辞林 第三版)
・更改(こうかい)
意味:契約によってすでにある債務を消滅させ、代わりに新債務を成立させること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・切り替え(きりかえ)
意味:続いているもの、つながっているものを切って、別のものに変えること(出典:精選版 日本国語大辞典)
・改定(かいてい)
意味:法律・制度など以前のものを改めて新しく定めること(出典:デジタル大辞泉)