曖昧
「曖昧な返事」などのように使う「曖昧」という言葉。
「曖昧」は、音読みで「あいまい」と読みます。
「曖昧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「曖昧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
曖昧の意味
「曖昧」には次の意味があります。
・態度や物事がはっきりしないこと。また、そのさま。あやふや。(出典:デジタル大辞泉)
「曖」も「昧」も「くらい」という意味で、「曖昧」は、ぼんやりとして判然としない様子のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まつたくもつて新聞といふものは、その報道の理論的基礎が曖昧である。
(出典:坂口安吾『風人録』)
・一九四六・七年には日本の民主革命の目標がやや曖昧に示されていた。
(出典:宮本百合子『現代文学の広場』)
・どうもその点が曖昧だから女でも出来たのではないかと思われる節がある。
(出典:松本清張『事故 別冊黒い画集1』)
・それさえしてくれたら、その辺を多少曖昧にして置く事も出来たんだ。
(出典:久生十蘭『魔都』)
・二人の女はどちらからともなく、曖昧な挨拶をし合って電話を切った。
(出典:小池真理子『雪ひらく』)
類語
・朦朧(もうろう)
意味:物事の内容・意味などがはっきりしないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・優柔(ゆうじゅう)
意味:煮えきらないこと。はきはきしないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・蒙昧(もうまい)
意味:暗いこと。転じて、知識が不十分で道理にくらいこと。(出典:デジタル大辞泉)
・模糊(もこ)
意味:ぼんやりしているさま。はっきりしないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・縹渺(ひょうびょう)
意味:かすかではっきりとしないさま。(出典:デジタル大辞泉)