序列
「年功序列制度があるため、この会社に決めた」などのように使う「序列」という言葉。
「序列」は、音読みで「じょれつ」と読みます。
「序列」とは、どのような意味の言葉でしょうか？
この記事では「序列」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
序列の意味
「序列」には次の二つの意味があります。
1 順序をつけて並べること。また、順に並ぶこと。
2 一定の基準に従って並べた順序。きまった順序。（出典：デジタル大辞泉）
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
序列の意味①「順序をつけて並べること。また、順に並ぶこと。」
「序列」の一つ目の意味は「順序をつけて並べること。また、順に並ぶこと。」です。
この意味を分かりやすくいうと、ある基準を持って、順番に並べること・並ぶことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何と言っても先に進んでいた友人が同じ序列に戻ってきたのは単純に喜ばしい。
（出典：谷川流『7 涼宮ハルヒの陰謀』）
・教育者までが、罪悪をしばしば悪く序列しているようにわたしは思われる。
（出典：モンテーニュ／関根秀雄訳『モンテーニュ随想録抄』）
・入店の序列は四、五番目だったが、先輩をとびこしてママに起用された。
（出典：阿部牧郎『誘惑街の女たち』）
・映画による文化の序列をみせられるようで、変な悲しい気がしないでもなかった。
（出典：坂口安吾『明日は天気になれ』）
類語
・オーダー
意味：順序。（出典：デジタル大辞泉）
・順番（じゅんばん）
意味：順序に従って代わる代わるそのことに当たること。（出典：デジタル大辞泉）
・順序（じゅんじょ）
意味：一定の規準による並び方。（出典：精選版 日本国語大辞典）
・配列（はいれつ）
意味：順序を決めて並べること。（出典：デジタル大辞泉）
序列の意味②「一定の基準に従って並べた順序。きまった順序。」
「序列」の二つ目の意味は「一定の基準に従って並べた順序。きまった順序。」です。
「年功序列」などのように、「決まった順序」という意味で使われることが多いです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この家職の者達には厳しい序列があり、一番上に評議員が十人ほどいた。
（出典：酒井美意子『ある華族の昭和史』）
・だが帝国の公的な階位は、タイタニア内部の序列に優先されるのである。
（出典：田中芳樹『タイタニア1-疾風篇』）
・評価も間違いではなく、毛皮の序列の中では狼の毛皮は犬に次いで安い。
（出典：支倉凍砂『狼と香辛料V』）
・先着順でも、役員の序列からいっても、大森を先にしなければならない。
（出典：山田智彦『銀行 男たちの挑戦』）
類語
・階級（かいきゅう）
意味：身分・地位などの上下の段階。（出典：デジタル大辞泉）
・ヒエラルヒー
意味：上下関係によって、階層的に秩序づけられたピラミッド型の組織の体系。（出典：デジタル大辞泉）
・クラス
意味：等級。階級。（出典：デジタル大辞泉）
・順位（じゅんい）
意味：一定の基準によって上下あるいはあとさきの関係で順に並べられるときの、それぞれの位置。（出典：デジタル大辞泉）
