時節柄
「時節柄、リモート会議とします」などのように使う「時節柄」という言葉。
「時節柄」は、音読みで「じせつがら」と読みます。
「時節柄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時節柄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
時節柄の意味
「時節柄」には次の意味があります。
・時節にふさわしいこと。(出典:デジタル大辞泉)
「時節柄」という言葉をわかりやすく言うと、「ちょうどその時にふさわしいこと」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・なにせ時節柄もわきまえずというわけじゃけに、これは本家も分が悪い。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 [金田一耕助ファイル19] 横溝正史 「悪霊島 上」』)
・時節柄、大菩薩峠と新聞掲載の歴史に就いて思い出話を語って見よう。
(出典:中里介山『生前身後の事』)
・また今日この時節柄、たとえ議員の方で歳費を増してくれといっても、政府はなぜこれを承知するのである。
(出典:大鹿卓『渡良瀬川』)
・気候が大変暑い時節柄のせいで、身に着けていたのは大したものではなかった。
(出典:ベルグ/行方未知訳『イマージュ』)
・某大銀行の持っているドックで働いている人で、自分のものが時節柄欲しくなったのであろう。
(出典:宮本百合子『くちなし』)
類語
・時季(じき)
意味:季節。特に、1年のうち、そのことが盛んに行われたり、そのことに最もふさわしかったりする時期。(出典:デジタル大辞泉)
・折節(おりふし)
意味:ちょうどその時。折しも。(出典:)
・時候(じこう)
意味:四季折々の気候。その時々の陽気。(出典:)
・シーズン
意味:その物事の行われる時期。また、その物事をするのにふさわしい時期。(出典:デジタル大辞泉)
・季節(きせつ)
意味:時期。シーズン。(出典:デジタル大辞泉)