時機
「時機を待つ」などのように使う「時機」という言葉。
「時機」は、音読みで「じき」と読みます。
「時機」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時機」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
時機の意味
「時機」には次の意味があります。
・何かを行うのによい機会。しおどき。しお。(出典:デジタル大辞泉)
つまり「時機」とは、「ある物事をするのにちょうどよい時」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・確かにそういうふうにうまくやめられる時機というものはあるだろう。
(出典:福永武彦『海市』)
・しかしそんなことを考える時機に来てはいないと思って、控えていました。
(出典:モーツァルト/服部龍太郎訳『モーツァルトの手紙』)
・いい時機を見て、君は、金の要求をどういう風にするか教えたのです。
(出典:クリスティ/松本恵子訳『機上の死』)
・女医になるためには東京にいて学問をしながら時機を待つのが最良である。
(出典:渡辺淳一『花埋み』)
・それでも、いつか分る時機が来るだろうと思って今日まで交際っていた。
(出典:夏目漱石『それから』)
類語
・チャンス
意味:機会。特に、何かを行なうのによい機会。好機。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・時節(じせつ)
意味:何かをするのによい時機。機会。(出典:デジタル大辞泉)
・適期(てっき/てきき)
意味:ふさわしい時期。適当な時期。(出典:デジタル大辞泉)
・潮時(しおどき)
意味:物事を行なったりやめたりするのに適する時。好機。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・千載一遇(せんざいいちぐう)
意味:千年に一度しかめぐりあえないほどまれな機会。(出典:デジタル大辞泉)