時価
「時価数百万円の宝石を購入する」などのように使う「時価」という言葉。
「時価」は、音読みで「じか」と読みます。
「時価」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「時価」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
時価の意味
「時価」には次の意味があります。
・現時点でのモノの市場での価値のこと。時価は市場の需要(買いたい人)と供給(売りたい人)の関係で決まってくる。(出典:投資信託の用語集)
つまり「時価」とはつまり「その時点での”もの”の価格」という意味です。
具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・一九二〇年代に製造されたもので、時価三十万円はするものだそうだよ。
(出典:西村京太郎『夜ごと死の匂いが』)
・そしてあとの十五万斤は百八十円の時価で買ってくれることにきまった。
(出典:坂口安吾『明治開化 安吾捕物』)
・どこの産だとか、時価はどの位だとか、そんな事は一切知らぬ。
(出典:夏目漱石『文士の生活』)
・自由が丘の家は百五十坪ほどの土地があるから、時価ではかなりの資産になる。
(出典:渡辺淳一『ひとひらの雪(上)』)
・具体的にはGMの一括買い取りによる時価転換社債の発行を計画している。
(出典:佐藤正明『トヨタ・GM 巨人たちの握手』)
類語
・相場(そうば)
意味:市場で取引される品物の値段。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・市価(しか)
意味:商品が市場で売買される価格。(出典:デジタル大辞泉)
・通り相場(とおりそうば)
意味:世間一般に通用する相場。普通の値段。通り値(ね)。また、一般にそういうものだといわれている評価。(出典:デジタル大辞泉)
・時価総額(じかそうがく)
意味:上場企業の価値を表す指標の一。発行済み株式数に、その時点の株価(時価)をかけて算出する。(出典:デジタル大辞泉)
・市況(しきょう)
意味:商品の取引の状態。株式市場の売り買いの状況。商況。(出典:精選版 日本国語大辞典)