昏倒
「頭を打って昏倒する」などのように使う「昏倒」という言葉。
「昏倒」は、音読みで「こんとう」と読みます。
「昏倒」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「昏倒」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
昏倒の意味
「昏倒」には次の意味があります。
・目がくらんで倒れること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「昏」の字には「目がくらむ」という意味があります。
「昏倒」は、漢字の通り「目がくらんで倒れること」という意味の二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・深夜まで仕事をしていて昏倒し、意識を失ってしまったのである。
(出典:小堺昭三『カメラマンたちの昭和史』)
・鮮やかな回し蹴りは、音さえ立てずに最後の一人を昏倒させてしまった。
(出典:奈須きのこ『空の境界 (上)』)
・頭を殴られた跡は見られなかったから、事前に昏倒させられたのではない。
(出典:綾辻行人『十角館の殺人』)
・いま立ち止まればそれきり糸が切れた人形のように昏倒してしまうだろう。
(出典:虚淵玄『沙耶の唄 BADEND』)
・外へ出て一ブロックほど歩いたところで、突然道へ昏倒して強く頭を打った。
(出典:山田太一『遠くの声を捜して』)
類語
・倒れる(たおれる)
意味:立っている状態を続けられなくなって横になる。支える力を失ってころんだり、倒壊したりする。(出典:デジタル大辞泉)
・引っ繰り返る(ひっくりかえる)
意味:横や後ろに勢いよく倒れる。転倒する。(出典:デジタル大辞泉)
・転がる(ころがる)
意味:立っていたものが倒れる。ころぶ。ころげる。(出典:デジタル大辞泉)
・転倒(てんとう)
意味:倒れること。(出典:デジタル大辞泉)
・卒倒(そっとう)
意味:脳貧血などにより突然意識を失って倒れること。(出典:デジタル大辞泉)