明言
「明言を避けた」などのように使う「明言」という言葉。
「明言」は、音読みで「めいげん」と読みます。
「明言」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「明言」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
明言の意味
「明言」には次の意味があります。
・はっきり言い切ること。言明。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「明言」をわかりやすく言うと「自信をもってきっぱりと言い切ること」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・明言はしなかったが、あの老刑事は今枝が殺されている可能性を示唆したのだ。
(出典:東野圭吾『白夜行』)
・普通の校内放送はどんなだったか。呼び出す相手の名前が明言されているのは当然として、他に違いは。
(出典:米澤穂信『古典部シリーズ4 遠まわりする雛』)
・そのような恐ろしい不心得者たちは、見つけしだい処刑すると明言した。
(出典:上橋菜穂子『獣の奏者 I 闘蛇編』)
・その間彼女がコートに残っていたと明言できる者は居なかった。
(出典:ダイン/鈴木幸夫訳『僧正(ビショップ)殺人事件』)
・其苦笑にはどういふ意味があつたか此を忖度して明言する事は出來ない。
(出典:長塚節『記憶のまゝ』)
類語
・言明(げんめい)
意味:言葉に出して、はっきりと言いきること。明言。(出典:デジタル大辞泉)
・確言(かくげん)
意味:はっきりと言いきること。また、その言葉。(出典:デジタル大辞泉)
・声明(せいめい)
意味:一定の事項についての意見や意思を世間に対して発表すること。また、その意見。(出典:デジタル大辞泉)
・喝破(かっぱ)
意味:誤った説を排し、真実を説き明かすこと。物事の本質を明言すること。(出典:デジタル大辞泉)
・断言(だんげん)
意味:きっぱりと言いきること。(出典:精選版 日本国語大辞典)