早計
「いささか早計ではないだろうか」などのように使う「早計」という言葉。
「早計」は、音読みで「そうけい」と読みます。
「早計」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「早計」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
早計の意味
「早計」には次の意味があります。
・ 十分に考えをめぐらさないで急いでことをなすこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「早計」を分かりやすくいうと、「はやまった考え・判断」のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・表現形は両極にあるサマンサを分裂している女だと判断するのは早計だ。
(出典:池上永一『レキオス』)
・教室にいないからと言って、長門までが消え去ったと考えるのは早計だ。
(出典:谷川流『4 涼宮ハルヒの消失』)
・大納言の霊だけが地獄へおちていたのかと安心したのは早計であった。
(出典:坂口安吾『現代忍術伝』)
・少し早計というか、妻でもないのに、出過ぎたことをしているのではないか。
(出典:渡辺淳一『メトレス 愛人』)
・そもそも証拠云々はともかく、手紙を捨ててしまったのは確かに早計だった。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 12 恋物語』)
類語
・速断(そくだん)
意味:早まった判断・決断をすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・即断(そくだん)
意味:よく考えずに、即座に断定すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・妄断(ぼうだん)
意味:はっきりした根拠もなく断定すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軽はずみ(かるはずみ)
意味:よく考えないで行動したり、ものを言ったりすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・軽率(けいそつ)
意味:物事を深く考えずに軽々しく行うこと。(出典:デジタル大辞泉)