文盲
「文盲の人物」などのように使う「文盲」という言葉。
「文盲」は、音読みで「もんもう」と読みます。
「文盲」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「文盲」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
文盲の意味
「文盲」には次の意味があります。
・文字の読み書きができないこと。非識字。(出典:デジタル大辞泉)
「文盲の人物」は「文字の読み書きができない人物」という意味です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・だから奥ノ院では、自分の名前も書けないような文盲の女も珍しくない。
(出典:片山憲太郎『紅 第1巻』)
・だから文盲と知りながらもはじめて書く努力をしてみようと思いきめたのだった。
(出典:開高健『(耳の物語1) 破れた繭』)
・オランダは文盲率の低さで世界一、また平均寿命の長さも世界一である。
(出典:星新一『きまぐれ暦』)
・老人は文盲なのに、読めるふりをしてその手紙をあけて見ている。
(出典:駒田信二『中国笑話集』)
・既に一九二八年には百三十六万五千余人が、完全に文盲をすてた。
(出典:宮本百合子『五ヵ年計画とソヴェト同盟の文化的飛躍』)
類語
・無筆(むひつ)
意味:文字を知らないこと。読み書きができないこと。また、その人やそのさま。無学。むしく。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・無学(むがく)
意味:学問・知識のないこと。また、そのさま。ぶがく。(出典:デジタル大辞泉)
・無知(むち)
意味:知らないこと。知識がないこと。知恵のないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・無教養(むきょうよう)
意味:教養がそなわっていないこと。また、そのさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・寡聞(かぶん)
意味:見聞が狭く浅いこと。謙遜していうときの語。(出典:デジタル大辞泉)