文明開化
「文明開化の時代」などのように使う「文明開化」という言葉。
「文明開化」は、音読みで「ぶんめいかいか」と読みます。
「文明開化」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「文明開化」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
文明開化の意味
「文明開化」には次の意味があります。
・世の中が開けて生活が便利になること。特に明治初期、西洋文明を積極的に模倣し、急速に西洋化・近代化した現象。(出典:デジタル大辞泉)
江戸時代に日本が世界からの遅れを取り戻すために西洋の文化をどんどん取り入れ、今までとは全く違う近代の生活スタイルに変わっていった現象のことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・文明開化の世の中で、こういう手合いが存在すること自体が異常なのだ。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
・武器を文明開化のために用いる者の上に輝くにきまっているよ。
(出典:ヴェルヌ/江口清訳『皇帝の密使(下)』)
・文明開化になったとはいえ、江戸の匂いは、至るところに帰っていた。
(出典:野村胡堂『胡堂百話』)
・この文明開化と農民が要求した自治とは、どこに一致点があるだろうか。
(出典:戸坂潤『世界の一環としての日本』)
・もっとも兵四郎は、まだ若いのに、文明開化が大きらいな男でもあった。
(出典:山田風太郎『警視庁草紙(上)』)
・川路の中ではそれが文明開化思想と一体となっていた
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・彼に限らず、一般の文明開化論者も、皆そう言えたであろう。
(出典:小林秀雄『考えるヒント 2』)
・文明開化期においては、科学は万能の学問と思えたにちがいない。
(出典:星新一『きまぐれ博物誌・続』)