散在
「家が散在している」などのように使う「散在」という言葉。
「散在」は、音読みで「さんざい」と読みます。
「散在」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「散在」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
散在の意味
「散在」には次の意味があります。
・広い範囲に、ちりぢりに散らばってあること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「散在」をわかりやすくいうと、いろいろなところにバラバラに散らばっている状態をあらわす言葉になります。集まるという意味をもつ「密集」の対義語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・白い革のソファが点々とデザインを考慮されて散在している。
(出典:石田衣良『アキハバラ@DEEP』)
・その料亭も一カ所にはかたまらずに、とびとびに一軒か二軒ずつ散在していた。
(出典:松本清張『迷走地図(下)』)
・正確に言うと、周囲よりもわずかに滑りやすい箇所を、洞窟内に散在させた。
(出典:西尾維新『伝説シリーズ 4 悲報伝』)
・それにより情報統合思念体に散在する無数の意識の淘汰が開始される。
(出典:同人『涼宮ハルヒの微笑』)
・空の方々に散在していたきれぎれの雲は、どこかへ消え失せてしまった。
(出典:黒島伝治『武装せる市街』)
類語
・ちらほら
意味:多くなく、まばらであるさまを表わす語。ちらばら。ちらり。ちらりほらり。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ちりぢり
意味:まとまっていたものがはなればなれになるさま。ばらばら。(出典:デジタル大辞泉)
・点在(てんざい)
意味:あちこちに散らばって存在すること。散在。(出典:デジタル大辞泉)
・ばらばら
意味:一つにまとまらないで、分散しているさま。また、それぞれに違っているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・疎ら(まばら)
意味:物が少なくて、間がすいているさま。すきまのあいているさま。(出典:デジタル大辞泉)