放任主義
「放任主義の教育」などのように使う「放任主義」という言葉。
「放任主義」は、「ほうにんしゅぎ」と読みます。
「放任主義」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「放任主義」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
放任主義の意味
「放任主義」には次の意味があります。
・自由気ままにやらせて、干渉しない主義。(出典:デジタル大辞泉)
倫理学において善悪の区別を厳格につけない寛容的な立場を指すこともある言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・両親の放任主義を祖父が一人でカバーしていたって言ってもいいくらい。
(出典:内田康夫『斎王の葬列』)
・雨の母親は放任主義でおおらかだが、父親は相当に厳しい人であるらしい。
(出典:片山憲太郎『電波的な彼女1』)
・が、結果においては、加藤のこの放任主義がふたりにとってはよかったのである。
(出典:新田次郎『孤高の人』)
・共働きをしている両親は、当時からまったくの放任主義に徹していた。
(出典:藤堂志津子『恋人たちの憂鬱』)
・いくら放任主義と言っても、片手片脚がひしゃげた状態で家に帰ることはできなかった。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 2 化物語(下)』)
類語
・自由放任(じゆうほうにん)
意味:各自の自由にまかせて、干渉しないこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・淡泊(たんぱく)
意味:性格や態度がさっぱりしていること。こだわりやしつこさがないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・レッセフェール(laissez-faire)
意味:経済の自由放任主義。はじめフランスの重農主義者が主張した経済における自由放任主義を意味したが、やがてイギリスの古典派経済学理論にまで発展。のちに労働者の利益を無視する資本主義的イデオロギーであるとして社会主義者から攻撃されるようになった。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・猫可愛(ねこかわいがり)
意味:猫をかわいがるように甘やかしてかわいがること。むやみやたらにかわいがること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・親馬鹿(おやばか)
意味:が子を愛するあまり、子を実質以上に評価したり、子のために他人から愚かに見える行動をしたりすること。また、その親。(出典:精選版 日本国語大辞典)