改竄
「改竄された資料」などのように使う「改竄」という言葉。
「改竄」は、音読みで「かいざん」と読みます。
「改竄」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「改竄」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
改竄の意味
「改竄」には次の意味があります。
・文書などの字句を直すこと。特に、悪用するために、勝手に直すこと。(出典:デジタル大辞泉)
自分に都合がいいように、文字や金額などを書き換えることを言います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・調べを進めているうちに改竄の件が浮かんで来たのでは?
(出典:高橋克彦『だましゑ歌麿』)
・その間に、筆記者によって大幅な改竄があった可能性は否定できない。
(出典:荒巻義雄『「能登モーゼ伝説」殺人事件』)
・歴史の改竄ということは、何千年も前から行われていたのだ。
(出典:森本哲郎『読書の旅 愛書家に捧ぐ』)
・どれだけ記憶を改竄したところで、それは動かしようのない事実だった。
(出典:西尾維新『刀語(全12巻) 刀語 6 第六話 双刀・鎚』)
・これは運命を受容するのではなく、都合のいいように運命を改竄する力なのだ。
(出典:池上永一『レキオス』)
類語
・偽装(ぎそう)
意味:ある事実をおおい隠すために、他の物事・状況をよそおうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・改悪(かいあく)
意味:物事を改めて、かえって悪くすること。(出典:デジタル大辞泉)
・ねつ造(ねつぞう)
意味:事実でないことを事実のようにこしらえること。でっちあげること。(出典:デジタル大辞泉)
・変造(へんぞう)
意味:すでにある物を加工して、その形・内容などを変えること。特に、通貨や文書などの内容を変えること。(出典:デジタル大辞泉)