摩訶不思議
「摩訶不思議な出来事」などのように使う「摩訶不思議」という言葉。
「摩訶不思議」は「まかふしぎ」と読みます。
「摩訶不思議」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「摩訶不思議」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
摩訶不思議の意味
「摩訶不思議」には次の意味があります。
・非常に不思議なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「摩訶不思議」をわかりやすく言うと、「普段はおこらない理解しがたい不思議なこと」という意味になります。
「摩訶」は「大きい」を意味する仏教用語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もっとも、刃物に摩訶不思議な神秘性を感じるのは西洋人だけじゃない。
(出典:樋口有介『魔女』)
・そんな摩訶不思議なことがおこるなんて、どうしても考えられなかった。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(下)』)
・ ところが、摩訶不思議なことにわが輩にはちゃんとその八割が理解できた。
(出典:北杜夫『マンボウ響躁曲 地中海・南太平洋の旅』)
・この老達な説教師は、摩訶不思議な花火を携えて登場したのであった。
(出典:小栗虫太郎『後光殺人事件』)
・あのときの摩訶不思議な謎は、彼の心の中でまだ解けていない。
(出典:長尾三郎『魂を彫る 鑿に賭けた大仏師父子の「心の王国」)
類語
・奇奇怪怪(ききかいかい)
意味:きわめて奇怪なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・奇怪千万(きかいせんばん)
意味:はなはだ奇怪なさま。きわめて不都合なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・咄咄怪事(とつとつかいじ)
意味:たいへん奇怪な事柄。(出典:デジタル大辞泉)
・不可思議(ふかしぎ)
意味:常識では考えられないこと。考え及ばないこと。異様なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・不可解(ふかかい)
意味:理解に苦しむこと。理解しようとしてもわけのわからないこと。また、そのさま。(出典:大辞林 第三版)