採算
「採算がとれない」などのように使う「採算」という言葉。
「採算」は、音読みで「さいさん」と読みます。
「採算」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「採算」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
採算の意味
「採算」には次の意味があります。
・利益があるかどうか、収支を計算してみること。商売や事業の、収支のつりあい。(出典:)
「採算」をわかりやすく言うと「収入と支出のつり合い」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・採算を度外視した執念といったものがなければ、やれないようなことだ。
(出典:星新一『きまぐれ星のメモ』)
・わたしもつねづね、自分の農業に真に採算などないことを感じています。
(出典:トルストイ/中村白葉訳『アンナ・カレーニナ(下)』)
・これは企業としては、はっきり採算ベースに乗ったことを意味する。
(出典:梶山季之『女の警察』)
・輸出で辛うじて生産量を維持していたが、それだけでは採算は合わない。
(出典:佐藤正明『ホンダ神話 教祖のなき後で(上)』)
・しかし商業劇団としてなんとか採算が取れているのはほんの一握りだけ。
(出典:阿刀田高『異形の地図』)
類語
・清算(せいさん)
意味:相互の貸し借りを計算して、きまりをつけること。(出典:デジタル大辞泉)
・決済(けっさい)
意味:代金や証券・商品、または売買差金の受け渡しによって、売買取引を終了すること。(出典:デジタル大辞泉)
・決算(けっさん)
意味:金銭の勘定を締めくくること。収入と支出の総計算。(出典:デジタル大辞泉)
・精算(せいさん)
意味:こまかに金銭などを計算しなおすこと。精密な計算をし、事を処理すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・御愛想(おあいそ)
意味:飲食店などで勘定をすること。また、勘定書。会計。勘定。あいそ。(出典:精選版 日本国語大辞典)