採取
「サンプル採取」などのように使う「採取」という言葉。
「採取」は、音読みで「さいしゅ」と読みます。
「採取」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「採取」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
採取の意味
「採取」には次の意味があります。
・ 手に入れること。特に、研究、調査のために、必要なものを見本としてとってくること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「サンプル採取」「データ採取」などのように、調査・研究で必要な情報を手に入れるという意味で使われることが多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・現場から奥光殺しの現場で採取された猫の毛と同一の猫の毛が発見された。
(出典:森村誠一『殺人の赴任』)
・ここで採取した石が、主人の屋敷の石垣になっているとも書くつもりだ。
(出典:小川国夫『逸民』)
・これを採取するには液化した空気で冷却し木炭に吸収させるそうである。
(出典:寺田寅彦『話の種』)
・遺体が傷んでいて指紋の採取ができなかっただけに、慎重だったのです。
(出典:姉小路祐『死の逆転 ―京都が危ない』)
・採取したサンプルが少なかったためではなく、あまりに多かったからだ。
(出典:パトリシア・コーンウェル『検屍官』)
類語
・採集(さいしゅう)
意味:標本・資料などにするために、取って集めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・収集(しゅうしゅう)
意味:趣味・研究などのために集めること。(出典:デジタル大辞泉)
・採る(とる)
意味:採取する。(出典:デジタル大辞泉)
・選り抜き(よりぬき)
意味:多くのものの中から選び出すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・摘み取る(つみとる)
意味:指先などでつまんでとる。(出典:デジタル大辞泉)