授かる
「新しい命を授かる」などのように使う「授かる」という言葉。
「授かる」は、訓読みで「さずかる」と読みます。
「授かる」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「授かる」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
授かるの意味
「授かる」には次の意味があります。
・神仏や目上の人などから、金では買えない大切なものを与えられる。いただく。(出典:デジタル大辞泉)
上記の意味の如く、お金では手に入らない価値あるものを受け取ることをさす言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・いずれにせよ、ベスは二つの恵みを授かるにふさわしい娘であったのだ。
(出典:オルコット/吉田勝江訳『若草物語 1上』)
・あの子を授かった時には、呪いなんてばかばかしいとしか思わなかった。
(出典:縞田理理『霧の日にはラノンが視える1』)
・往々にしてイワンの馬鹿だってこうした幸運が授かるじゃありませんか。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『貧しき人びと』)
・だが、弥勒に匹敵する力を私が授かっているというのも、また事実なのだ。
(出典:山田正紀『弥勒戦争』)
・これから二人目の子供が授かることは充分に考えられる。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』)
類語
・賜る(たまわる)
意味:目上の人から物などをいただく。ちょうだいする。(出典:デジタル大辞泉)
・拝領(はいりょう)
意味:目上の人から物をいただくこと。(出典:デジタル大辞泉)
・受ける(うける)
意味:他から与えられる。身に授かる。(出典:デジタル大辞泉)
・受取る(うけとる)
意味: 受けて取る。渡されたものを受け収める。(出典:デジタル大辞泉)
・貰う(もらう)
意味:贈られたり頼んだりして受け取り、自分のものとする。(出典:デジタル大辞泉)